「空蝉の夢」のCM映像で使用する光る刀作り

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「空蝉の夢」のCM映像で使用する光る刀作り

2017.08.11雑記

2017年8月11日~21日 「空蝉の夢」のCM映像で使用する光る刀作り

2017年8月11日~21日 「空蝉の夢」のCM映像で使用する光る刀作り

左から①模擬刀  ②光る刀  ③アクリル棒

第二弾の「空蝉の夢」では光る刀が登場します。理由は本編に書かれてありますが、その真の意味が理解出来るかな?刀を光らす方法論は三つありました。
1.蓄光財を塗ってブラックライトで光らす方法。
2.スターウオーズの様にCGで光らす方法。
3.刀そのモノを光らす方法。

1と2は予算と手間の関係でボツにしました。そこで③のアクリル棒を活用して光る刀を制作する事に決めました。

楕円のステンレスパイプを探し、鉄工所の方に30㎝カットし、ふたを作って戴きました。アクリル板をパイプに入るようにハンズでカットして戴き、まず刀のつかに入るようにグラインダーで回りを削りました。
刀の先を削り、パイプの回りに紐を巻き付けて、つからしく整えました。
2本のミニライトを蓋に仕込んで、刀を光らすよう工夫をしました。

刀のつばは、アクリル板をレーザーカッターの機械でカットして戴きました。
アクリルのカットは手作業では無理です。
レーザーでカットする場合は、その機械用のデータが必要です。
今回はイラストレーターのデータが必要でした。
お店が要望されるデータを作って持参しないとカットして戴けませんので、要注意です。
刀身はグラインダーを掛けてスモーク処理や切っ先のカーブ等を整えました。
手作業でのアクリ加工は大変難しく、素人では無理ですので、機械作業をお勧めします。
グラインダーを使っての処理は上手くやらないと作品の刀が欠けてしまいます。

問題点:平安時代の刀は直刀(まっすぐな刀)でしたが、江戸時代に成ると刀の刀身は緩やかにカーブしています。
アクリル板を使ってカーブした刀の刀身を作るには、その大きさが加工できるレーザーカットの機械が必要です。
これら機械は専門業者が持っておられる為、探し当てて依頼する時間が無く、結局カーブが作れずに、直刀に成ってしまいました。
撮影は直刀のアクリル刀で行いました。
残念ですが、仕方ありませんでした。

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