三好昌子(ミステリー作家)オフィシャルサイト

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幽玄の絵師 百鬼遊行絵巻

幽玄の絵師 百鬼遊行絵巻

出版社:新潮社

都の闇に跋扈する、人ならぬもの鬼の如きもの・・・。妖異が見える異能の絵師土佐光信は、将軍足利義政から、人心を惑わす妖物の正体を解くよう命じられる。御所をさまよう血濡れの女や、禍々しい「呪詛屏風」、影を喰らうものや、人の鳴き声を餌にするもの。将軍の心に取り憑き、裏から世を操る「鬼」・・・。光信が怪異の謎を突き止めたとき、真に怖ろしいのは妖物か人か・・・。室町ミステリ。

著者コメント

ご挨拶Greeting

私の本を手に取って下さった方も、まだの方も、初めまして三好昌子です。この度は、このホームページにおいでいただき、ありがとうございます。
子供の頃から本好きで、小説を書きたい思いはあったのですが、中学生の頃、画家になると決め、本格的に書くことはありませんでした。
結局、画家の道も中途半端なまま結婚し、出産後、手描き染め関係の会社をやったりするうちに、ある日突然、小説を書かないまま死にたくない、との強い思いが湧き起こってきました。
今から思うと、幼い子供を連れて仕事をしようとした私に、世間の風は思いのほか冷たく、その現実から逃げたかったのかもしれません。
本気で小説を書き始めたのが、三十三歳の時。会社は休眠し、専業主婦をしながら書き続け、やっとデビューにこぎ着けたのが、五十八歳の時。実に二十五年もの月日が経っていました。
時間は掛りましたが、むしろ、これまで学んできたことのすべてが、小説の中に生かされているような気がします。
代々神主の家に生まれ育った私は、子供の頃から、「神様」に関心がありました。
「神とは何ぞや?」
いつしかそれが小説の主要なテーマになっていました。ですから、私の小説の中には、様々な「神様」たちが、いろんな形で隠れているかも……。
ともあれ、そこはエンターティンメント。私の書く物語は、二十五年間、樽の中でじっくり醸され続けたお酒のようなもの。どうぞ、お試しあれ。

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