二月十九日　金曜日

昨晩、エビとホタテでシーフードカレーを作った。エビの殻の出汁をスープに入れると、旨味が濃すぎて、甘味が強くなった。お砂糖でも加えたみたいになったけど、家族からは好評。旨味が行き着くと、甘味に近くなる。

今朝はカレーの残り。一晩置くと、カレーはさらに進化する。よりまろやかになるが、味が平板になる。でも家族が美味しいというのだから、良い事にする。

昼食に、夫が残ったカレーを使って、カレーうどんを作った。これは美味しかった。

二日ほど前から、韓国ドラマの「その男の記憶法」を観ている。物心ついてからの出来事のすべて、その時の感情まですべて思い出せる男の話だ。初恋の彼女との出会いから、自死する現場に立ち会ったところまで、ほんのささいなきっかけで思い出してしまう。

楽しい思い出ならば良いけど、辛かったことまで、風化することなく、はっきりと思い出してしまう気分とは、どんなものなのだろう？　忘れ去ることの大切さを、つい考えてしまった。